訪問査定を受けよう
一括査定の見積もりを比較検討し不動産業者を2~3社に絞り込んだら、訪問査定を申し込みましょう。
このページの目次
訪問査定とは?
マンション売却のサイトをいろいろ見ると、簡易査定(机上査定)と訪問査定の違いがたくさん書かれています。「机上査定はあくまで概算で、訪問査定は正確に査定するもの」といった記載もあります。
全く否定するわけではありませんが、売主と不動産業者が両方とも善良であるという前提に立てば、「目的が違う」と捕らえたほうが分かりやすいのではないでしょうか?
売主から見た訪問査定の目的は
- 相場+αで売ってくれる戦略を持った不動産業者を選ぶ
- 信頼できる担当者であるかを見極める
- 家族とも相性が良いか見極める
- こちらの希望のみでなく、さらにアドバイスをくれる能力があるか見極める
など、面談しなければ分からない情報を得ることです。
一方、不動産業者から見た訪問査定の目的は
- 買主に安心して紹介できる売主かどうか確認する
- 書類の不備など、売却に関してトラブルが発生しないか確認する
- 住居の使用感や周辺環境を自分で確かめ、相場通り(以上)で売れるのか確認する
- マンション全体の状態に問題がないか確認する
など、自分の目で見なければ分からない情報を得ることです。
こうして目的を明確にすると、
どういう準備をしたら良い不動産業者を見極められるのか?
そして
どういう準備をすれば不動産業者に頑張って売却してもらえそうか?
が分かると思います。しっかり準備して訪問査定に備えましょう。
訪問査定を受ける準備をしましょう
媒介契約を結ぶために不動産業者の見極めは非常に重要です。全体の手順の中でも最も気を遣うポイントです。短い時間の面談でしっかり選択できるように準備しましょう。
面談のためのデータベースを用意しよう
初めての面談で、こちらがデータとしてドキュメント(書類)の整備をしていることは、専門知識のような「見えない武器」よりも効果があります。データベースを用意して、面談の内容もいちいちメモされては不動産業者も手が抜けないはずです。
購入希望者にとっては大変重要な「信頼できる売主」という印象も与えられると思います。
ここで役立つのが当サイト「事前準備」のStep1~Step4までに作り上げたまとめ表です。
まずは、一番手間と時間のかかる「必要書類一覧」で書類の進捗度を再チェックしてください。不動産業者から示された必要書類で既に準備してあるものは申告しましょう。
業者によっては「安全な取引を確保する」目的で、社内規定によりさらに必要書類は増えることもありますから注意しましょう。最近は広い意味での「安全な取引」について行政の厳しい指導がありますから、面倒ですが協力するようにしましょう。
特に「所有権」(権利者)を確定するための書類とローンの残債務(売主希望価格で完済できるか)については、「安全な取引」を確定するために厳しい指導もあり、確実に要求されます。しっかり準備しましょう。
また、売却するマンションについてマンション概要や居住部概要を求められたときは「マンション売却情報まとめ表」から情報提供しましょう。(マンションのパンフレットがあれば問題ありません。)
また、Step1の「マンション売却スケジュール表」を作成している方は実際のスケジュールに変更していきましょう。ここからは不動産業者や買主といった相手がある流れなので、こちらの思い通りには進まないでしょう。実態に合うように常に手直ししましょう。
さらに、「家族会議結果まとめ表」と「査定見積り結果まとめ表」のデータを使って「訪問査定面談カード」を作り面談に備えましょう。
「家族会議結果まとめ表」にはPRポイントとマイナスポイントも記入してあるはずです。PRポイントはしっかりアピール。マイナスポイントもこちらの主導権で進みますから、マイナスにならないアドバイスもしてもらえるはずです。
「訪問査定面談カード」は下記からダウンロードできます。記入例も用意していますが、個別の事情で作り直してご活用ください。
サンプルはこんな感じです。
訪問査定面談カード(参考)
訪問査定面談カード(記入例)
各不動産業者のサービスを調べておこう
販売地域によって提供できるサービスが違うのか、不動産業者のサイトでは見つけられなかったのですが、業者によっては販売促進のためにいろいろ工夫しています。
案内人の自宅に入ってきたチラシをもとにいくつか例をご紹介します。(業者の名前は伏せておきます。一般的なものもあります。)
- 買取保障サービス・・・売れなかったときに買い取ってくれる
- 無料お掃除サービス(箇所制限あり)
- 無料リペアサービス(作業制限あり)
- 無料荷物預かりサービス(箱数制限あり)・・・内覧時に狭く見せないため
- 無料不用品(大型粗大ごみ)引取りサービス(点数制限あり)
- 無料の給配水管瑕疵保証・・・売却後2年間に起こったものは売主の責任にならない
売主のためにも買主のためにも、不動産業者のネットワークを生かして面白いサービスを展開しています。必ずしも業者のサイトには載っていない可能性もあるので、不動産業者との面談時にはこういったサービスが工夫されているか確認しましょう。
訪問前には部屋の掃除をしましょう
相手もプロですから、掃除していないのが原因で査定が下がることも考えにくいですが、印象は変わるので状況確認しやすいように掃除しておきましょう。
「スケジュール表」を手直ししよう
「訪問査定」以降の手順では、不動産業者や買主といった相手がある流れなので、こちらの思い通りには進まないでしょう。
Step1の「マンション売却スケジュール表」を作成している方は実際のスケジュールを実態に合うように常に手直していきましょう。